損切りのうまさが身を助ける
日経225先物取引に限った話ではありませんが、株式や先物の金融取引において、損切りの上手い下手は重要なポイントになります。
損切りが上手い人は投資が上手いと言われる事もあり、どんなハウツー本でも必ず、「ずるずる持ち越して塩漬けにするより早めの損切りを」と書かれています。
ザラ場中での損切りももちろん大切ですが、もっと大切なのは前日持ち越した建て玉が、翌日の寄り付き時に大きく損を出してしまっている場合です。
ギャップダウン・ギャップアップ
日経225先物取引の相場は、取引が行われていない時間帯でも、他の経済指標などによって影響を受けます。
特に多いのが、日本時間の深夜から早朝にかけて開催されている、ニューヨークの株式市場と、シカゴマーカンタイル取引所での相場。
これらの市場で相場が大きく値を下げれば、当然、翌日の日経225先物の寄付き値も前日より下がる事になります。
これを、ギャップダウンと呼びます。
逆に、前日よりも高い水準で寄りつく事を、ギャップアップと言います。
オーバーナイトポジションがあり、さらにギャップが発生した場合、それが自分の見通しと外れていたならば、とにかく早く決済注文を出してしまう事です。
もしかしたら寄付き後に前日水準まで値が戻る事もあるかもしれません。
しかし、自分の読みが外れたポジションにいつまでも足を引っ張られている事は、投資家には得策ではありません。
まずは思い切って損切りをして、動きやすい状態になる事。
そのためにも、損切りのテクニックが必要となるのです。