アメリカの市場動向
それではまず、日経平均株価指数に大きな影響を与えている、海外市場の動向について見て行きましょう。
日本の相場に最も影響を与えるのが、
アメリカの市場動向です。
特に最近では、アメリカが上がれば日本も上がる、アメリカが下がれば日本も下がる、と言った、まるで鏡のような動きをしています。
これは、日本が様々な面でアメリカと密接な関係にあり、
マネーの動きも例外ではない事を示しています。
かつてに比べて影響力の衰えている
アメリカですが、それでも世界経済の中心である事に変わりはありません。
そんな国と関わり合いが深い
日本なので、資金の動きも自然と似るのかもしれません。
分散投資の重要性
そもそも、多額の資金をある限られた市場にだけ投入することは、
リスクヘッジの観点からもあまり望ましい事ではありません。
その市場で予定したリターンが得られなかった場合に、
他で補う事ができなくなるからです。
そこで、世界分散投資が行われます。
アメリカ、日本、中国、ヨーロッパなど、複数の市場に資金を分けて投資する方法です。
最近ではBRICsと呼ばれる新興マーケットも注目されていますね。
資金は各国の時価総額、市場の勢いなどによって振り分けられているので、どこか一つの市場の比重が高くなれば、別の市場から資金が引き上げられる事になります。
中国の市場に対するウェイトが上がると、
日本では資金を回収するための売りが増えて相場が下がる。
市場は今や、こうした理屈によっても大きく動く時代になっているのです。