値洗いと追い証(おいしょう:追加証拠金)

日経先物取引の説明

日経225先物取引を行う場合には
必要証拠金の差し入れが行われます。

 

金額は証券会社によって定められており、決済の度に、
損益が証拠金に反映されます。


しかし、全ての投資家が当日中に全ての決済を行うとは限りません。
中には、翌日以降もポジションを持ち続けるケースが多く見られます。

 

この場合、翌日以降証拠金が不足する事態をできるだけ防ぐため、証券会社ではその日の終値で仮の決済「値洗い」を行い、その差引の結果、必要証拠金が不足していないかどうかをチェックします。

 

当然、値洗いの結果証拠金が足りない人も出てきます。
この場合には、追加証拠金、略して追証を
翌日正午までに入金しなければならないルールが定められています。

常に冷静な判断を

値洗いの結果追証が発生し、かつ支払いが間に合わなかった投資家については、
全てのポジションを反対売買によって決済されてしまいます。

 

これによりさらに必要証拠金が不足し、口座がマイナスとなってしまった場合には、
投資家は速やかに不足金を支払わなくてはなりません。

 

追証が発生した時には、
追加追証金を預け入れるか強制決済かを決めなくてはなりません。
追証を受け入れて追加証拠金を入金するとそのまま取引を継続することができます。

 

追証金が発生した後に、市場局面が変わり収益に転じることもありますが、
逆に損失が更に拡大する可能性もあります。

 

日経225先物のように、レバレッジが高い取引では、収益が出ている時よりも、
むしろ損失が出た時の対応が重要となりますので、
追証金の預け入れを行う際にはよく考えてから行うようにしましょう。