日経平均株価の四本値の注意点
日経平均株価を分析する際に注意しておかなくてはならないのが、四本値です。
四本値とは、始値、終値、高値、安値のことを言います。
始値とは、取引が開始されて最初に成立した取引での価格の事をいい、終値とは立ち合いの最後に成立した取引での価格の事をいいます。
高値とはその取引の間で付けられたもっとも高い値段、
安値とはもっとも安い値段の事です。
基本となる数値
四本値は日経平均株価のデータ分析を行う上で、もっとも基本となる数値です。
この四本値を一定期間に渡って見やすくチャートにしたものはローソク足と言われ、株価の動きや投資家の思惑と実際の市場とのズレなど、様々な事を読み取ることの出来る重要な指標となっています。
市場では銘柄ごとにそれぞれ始値、終値、高値、安値が付きますが、中にはなかなか取引が成立せず、寄りつかない銘柄も存在します。
日経平均株価は225の銘柄を対象に算出されていますが、もし、その銘柄の内一つでも寄りついていない銘柄があれば、その銘柄の四本値は気配値を元に算出することになります。
このため、実際に売買が成立する値とズレが生じる場合もあります。
また、日経平均株価を原資産としている先物取引には、日中取引とナイト・セッションと呼ばれる夜間取引があります。
そのため、四本値もそれぞれの取引に対してデータがあります。
データ分析を行う際には、日中のみの四本値データで行うのか、ナイト・セッションまで含めた四本値データで行うのか、しっかりと理解しておかなければなりません。