最終(SQ)決済:日経225先物X限月を満期日(SQ)まで持ち越した場合

日経先物取引の説明

日経225先物取引では、投資家が自分の意思でタイミングをはかって売り買いするのが基本ですが、場合によっては限月の満期日までポジションを持ちこす事もあります。

 

この場合は、満期日の終了後に
SQ(スペシャルクウォーター)値で
強制決済が行われます。


小数点以下の数値が存在

10円単位で動く通常時の取引価格と違い、SQ値は特別清算指数と呼ばれ、
小数点以下の数値が存在します。

 

そこで、SQ値による決済が行われた場合には、計算式も少し複雑になります。

 

まず、相場の状況などから見て、
この先も上昇トレンドが続くと見越し、1万円の買いポジションを1枚保有しました。

 

ところが、上昇はしたものの、自分が予測していた利益確定の値にはなかなか届かず、結果的にはそのまま限月の満期日を迎えてしまい、SQ値での強制決済が行われる事になりました。

 

この時のSQ値は、10,067.33円でした。

 

よって、今回の利益は67.33円。
これに、取引倍率の1000倍を掛けると、

 

67.33円×1枚×1000倍=67,330円
の利益となります。

 

次は手数料の計算です。
今まで通り岡三オンライン証券の手数料である1枚当たり315円として計算すると、

 

315円×1枚×2(往復分)=630円
となります。

 

利益から手数料を引いた価格が純利益となりますから、

 

67,330円−630円=66,700円
という結果になりました。

 

この場合では無事に利益が出ていますが、もちろん、満期日まで持ち越し、
SQ値で決済する事によって思わぬ損失が出る事もあります。