損失限定(ストップロス)より難しい?

日経先物取引の説明

損失限定と並んで基本的な運用戦術となるのが、利益確定(トレイリングストップ)です。

 

損失限定とは逆のパターンで、相場が自分の予想通りに推移している時、利益は伸ばしたいと思うものの、突然の相場の反転に備え、あらかじめ一定の利益が出た所で決済注文を出す方法の事を言います。


損失限定もなかなか思い切りが付かずに難しい物ですが、
利益確定はそれよりもっと難しいかもしれません。

確実に利益を積み上げる

なにしろ、現状ではどんどん利益が伸びている状態なのですから、
それをあえてストップするような注文を出す事にためらいを覚える人も、少なくあります。

 

しかし、自分の思い通りに相場が動く事の方が
少ないと考えれば、利益確定がどれだけ大切な事かはおのずと分かりますね。

 

そこで、利益確定についても例を上げて説明しておきます。

 

まずは、この先相場が上がると予想して、1万円で買いポジションを保有しました。
予想通りに相場は推移し、順調に値を伸ばして行きました。

 

現在、10,080円。

 

しかし、いくつかの不安要素もあり、この先どこまで相場が伸びて行くかは不透明です。
そこで、突然の値下がりにそなえ、10,050円でひとまず利益確定する事にし、
注文を出しました。

 

その後、しばらくもみ合った後に相場が下落。
10,050円の売り注文は速やかに約定し、50円の利益を確保することができました。

 

なんだか少し損をしている気もしますが、
こうした手法で少しずつ利益を積み上げて行く事は、とても大切なのです。