日経平均株価の原資産

日経先物取引の説明

日経225先物取引や日経225miniは、日経平均株価の原資産とした先物商品になります。

 

これらの先物商品は、日経平均株価そのものを先物取引として売買されているものと思われがちですが、日経平均株価と日経225先物の価格、日経225miniの価格はそれぞれが別の物になります。

 

わかりやすいところで言えば、刻み値の有無です。

 

日経225先物取引や日経225miniは決められた刻み値ごとに値動きしますが、日経平均株価には値刻みがありません。

日経225先物取引と日経225指数の連動の理由

日経225先物取引は、将来の日経225指数を予測して売買を行う取引です。
日経平均株価の値動きと、日経225先物取引の値は、完全に一致とは言わないまでも、ほぼ同じ動きをします。

 

連動率は99%と、非常に高い水準を保っています。

 

それでは、何故日経225先物取引と日経225指数は連動するのでしょうか。

 

理由は主に2つあります。

 

一つは、日経225指数に影響を与えやすい銘柄の値動きを、日経225先物取引を行っているディーラーも注視しており、その需給に応じて相場を予測しているからです。

 

もう一つは、裁定取引の存在です。

 

日経225先物取引の値と日経225指数の動きは、時折様々な要因で乖離します。
この場合、証券会社のディーラーなどは、この差を利用してさらに利益を得るため、割高な方を売って、割安な方を買おうとします。

 

先物の方が動きが早いため、まず先物を売買し、その後現物で反対売買を行うのです。
乖離が縮まるまでこれが繰り返されるため、結果的に二つの指数が連動する、という仕組みです。

日経平均株価の動きを知る重要性

日経225先物取引の値動きは、新聞やテレビなどの報道で知ることは出来ませんが、日経平均株価は日本の経済動向を表す重要な指標として、その動向は新聞やテレビなどの報道で詳細に伝えられます。

 

日経平均株価の動きを知ることは、
日経225先物取引の値動きの予測をするために欠かすことが出来ません。

 

日経平均株価は、
東証1部上場銘柄の中から流動性の高い225銘柄を選んで構成されています。

 

そのため、日経225先物が値動きすれば、元となる225銘柄の株価も値動きします。
日経225先物が先行して値動きする場合もあれば、採用銘柄の売買によって日経平均株価が変化する場合もあります。

 

日経平均株価と日経225先物との価格差が広がると、裁定取引が活発化します。

 

このように、日経平均株価と日経225先物だけでなく、東証1部上場の主力銘柄の現物株価とも密接な関係があるため、日経225先物の価格は多くの投資家によって注目されています。